自己責任

イラクの人質事件で使われて以来、山岳遭難や
三宅島の住民帰島問題など最近耳にすることが多い。
海外に旅行するのも山に登るのも多少危険な場所に住むのも
自分の意思と責任を持っておこなっているのは当たり前。
遭難して怪我していたら救助費と入院費はもちろん自分が出すし
死んじゃったら仕方ないと思う。
どうもイラクの問題は個人の命を外交の手段として用いてきた
近代の日本政府にとっては今までなかった出来事だっただけに
この自己責任が捨て台詞のように後味の悪いものになってしまった。


遭難者が救助されると
「どうやってしのぎましたか?」とか「今の健康状態は?」
といった質問のあと
『いえ、大丈夫です。ご心配かけてすいません。いろいろ反省することばかりです。』
な〜んで感じでニュースに流れていた。
でも最近は真っ先に
「計画性がなかったのでは?」
『・・・・・ぅぅぅ』
といった感じだ。
コップ割って指深く切ったときに手当てより先に怒られる気分だろうな。
山の救助隊の費用は馬鹿にならないけど払うのは
遭難者か加入している保険会社だし山岳者は山で死ぬのは本望
と死を覚悟している意味では最も自己責任を持っている連中なんだけど・・・


自己責任って言葉は被害者を加害者にできる
マスコミにとっては便利な言葉なのかもしれない。